YOKOHAMA ADVAN Racing RS 17inch 8J offset+47mm PCD112mm-5H重量計測結果
タイヤメーカーである横浜ゴムから発売されていたADVAN Racing RSは、レーシングスポーツの略をブランド名とし、競技使用やチューニングカー装着をコンセプトに作り直された10本スポークの鋳造1ピースホイールです。
RSシリーズは、後継のRSⅡ、ディープリムデザインの派生ブランドのRS-D、更にその鍛造版であるRS-DFとバリエーションを増やしていますが、今回重量計測結果を公開したRSは、その初代となります。
横浜ゴムのサイトを見ると、そのデザインについて、
「スポークは大口径デザインの迫力を継承すべく、ブランド初のオーバーフランジスポーク。フランジ形状はツインフランジデザインだが、スポークがフランジ上まで伸びているためその幅は狭くよりタイトなイメージとなっている。センターサークルは可能な限り小さくデザインしロングスポーク化に貢献。スポーク自体も細く、そのエッジはごく小さなR処理としているため、非常にシャープな印象に仕上がっている。センターへ湾曲して落ち込んでいくスポーク形状も当然このRSでも採用されていて、ホイール全体の躍動感を生んでいる。このセンターへの落ち込みは、RGⅡ同様に2種類が存在する。すなわちスタンダードデザインとGTRデザインだが、落ち込み具合が違うだけで、そのイメージは両方のデザインで共通」、
「またRGⅡ同様、新らたなトレードマークとしてスポーク間に”ADVAN Racing”の鋳出しロゴ文字が配されている。このロゴ文字は高さ1mm強で鋳造し塗装工程の後、高精度な3次元加工機で文字の上面を切削加工し、塗装部分との明確なコントラストをロゴに与えている(ブライトクローム色を除く)。10本スポークのRSは、スポーク間のスペースがRGⅡに比べ狭いため、ADVANとRacingを分ける形にして迫力あるロゴの大きさを確保している。またスポーク天面には焼き付け転写によるRSのロゴプリントも施し、シャープなイメージのRSにより精悍なアクセントを加えている」
とありました。
このホイールの重量を計測してみたところ7.35kgとなりましたので、軽量ホイールと認定しました。
YOKOHAMA ADVAN Racing RS 重量計測結果
17inch 8J offset+47mm PCD112mm-5H(鋳造1ピース・MAT製法、アルミバルブ付き、バランスウエイト無し)7.35kg
このホイールのハブ接合面を見ると、「M・A・T」の文字が見えますので、同じ時期に発売されたRGⅡ同様、RSに導入された圧延スピニング工法とは、エンケイの「MAT PROCESS」製法のことだと思われます。
これによりRSもエンケイに製造委託されていることが分かります。
今回重量計測を公開したADVAN Racing RSは、PCD112mm-5Hタイプなので、VW、Audi向けのサイズ設定になっています。
ADVAN Racing RSには、欧州車向けのサイズ設定が豊富で、PCD112mm-5H以外に、BMW用のPCD120mm-5Hタイプやアルファロメオ用のPCD98mm-5Hタイプの設定がありました。