RAYS Gramlights 57C 17inch 7.5J offset+30mm PCD114.3mm-5H 重量計測結果
Gramlightsシリーズは、RAYSのHPに「鋳造製法の限界を攻め、極限のパフォーマンスを獲得したスポーツブランド。最先端のホイール理論を注ぎ込み、本気でスポーツを楽しむユーザーを満足させる性能とともに、斬新なデザインとフィニッシュにも独自の提案を込める」と、ブランドコンセプト説明がされています。今回重量計測結果を公開した Gramlights 57Cは、Gramlightsシリーズのファーストブランドとして2002年に発売されました。鍛造1ピースの57Fとデザインこそ良く似てはいますが、Cの文字が示す通りCAST、すなわち鋳造1ピースホイールなのです。Gramlightsシリーズは、鋳造でありながら軽量を謳っているので、その重量はどれくらいなのかが気になるところです。
このホイールの重量を計測してみたところ、8.15kgとなりましたので、重量的には普通のホイールと認定しました。この重量だとGramlightsという名前がちょっと大げさに感じてしまいますね…
RAYS Gramlights 57C 17inch 7.5J offset+30mm PCD114.3mm-5H(鋳造1ピース アルミバルブ付き、35gバランスウエイト付き)8.15kg
同じGramlightsでデザインもよく似た鍛造1ピースの57Fとの重量差も気になるところです。PCDだけ異なる17inch 7.5J offset+30mm PCD98mm-5Hの57Fの重量計測結果を以前公開していますので、それと比較すると、57Fは7.15kg、今回重量計測結果を公開した57Cが8.15kgですから、57Cは57Fよりちょうど1kg、57F 比で14%くらい重いということになります。同じサイズの鍛造ホイールと比べて14%増と考えれば、それ程重いという感じはしない…かもしれません。
このままですとGramlightsシリーズをディスって終わりになっていましますので、改めて補足説明しておきますと、2002年当時の鋳造ホイールにはまだフローフォーミング加工が一般的になっていなかったということが大きいと思います。RAYSのスピニング・フローフォーミング加工の呼称である「RCF」を表すステッカーは、この57Cの裏リムには貼られていない時代だったのです。
RAYSでは、スピニング・フローフォーミング加工を取り入れた製法を「RCF」=レイズ・キャストフロー・フォーミング工法としています。RAYS Gramlights 57Cは、鍛造ホイールにも用いられる、スピニング製法を鋳造リム成型に用いて鋳造ホイールの性能を飛躍的にアップさせるRCFが導入される以前のホイールなのです。
※豆知識「フローフォーミング加工の特徴とホイールメーカー各社での呼称」はこちら
RAYS Gramlights 57Cの別サイズ 17inch 8.5J offset+40mm PCD114.3mm-5Hの重量計測結果はこちら