RAYS VOLK Racing CE28NF 18inch 7.5J offset+50mm PCD100mm-5H 重量計測結果
CE28NFは絶版ブランドのため、現在ではRAYSのサイトで情報を確認する事はできません。しかし、「すべてのモデルで軽量を謳うボルクレーシングにおいて、CE28Nこそ最も軽量なホイールです」と、RAYS自らが最軽量であることを明言しているCE28Nの派生ブランドとしてリリースされていたので、超軽量ホイールとして認識されていると思います。
CE28NFは、オリジナルのCE28Nとは異なり、16インチ以下のサイズ設定はなく、8本スポークモデルも存在しません。CE28NFのスポークは、CE28Nよりも長く、リムエンド部分まで伸びているので、実サイズより大きく見えるのがデザイン上の特徴となっています。
このホイールの重量を実際に計測してみたところ、8.00kgとなりましたので、軽量ホイールと認定しました。残念ながら超軽量ホイールとはなりませんでしたね(センターキャップが無ければその分軽くて、7kg台に突入したかもしれません。ちょっと惜しいです)。超軽量の代名詞であるCE28Nの派生モデルなので、もっと軽いのかとも思っていましたが、そうでもなかったというのが正直な感想です。
RAYS VOLK Racing CE28NF 18inch 7.5J offset+50mm PCD100mm-5H (鍛造1ピース、アルミバルブ付き、50gバランスウエイト付き)8.00kg
CE28NFが思ったほど軽くなかった理由を考えてみました。恐らくは、デザイン上の最大の特徴である、リムエンドまで伸びるスポークがその原因ではないかと思っています。昨日重量計測結果を公開したTAKECHI PROJECT RACING HART CP-S10は、軽量化のためリムエンドに繋がるスポーク下の部分を肉抜きした「アンダーカット構造」なるものを採用していますが、CE28NFは肉抜きがされておらず、この部分はデッドウェイト化しているのです。仮に、RACING HART CP-S10のスポークのように、この部分が肉抜きされていれば、18インチにおける軽量ホイールの領域である7kg台になったと考えています。そこまでされていないのは何故か?そもそもCE28NFは徒に超軽量を志向していないからなのではないでしょうか。ユーザーは、超軽量ホイールが望むならば、通常のCE28Nを選べば良いわけで、RAYSはそのあたりのことを考えて、「超軽量なイメージで、CE28Nより大口径に見える見栄えの良いホイール」といったポジションを狙って、CE28NFを発売したのではないかと推測しています。
CE28Nで15種、派生ブランドのCE28NFで2種の重量計測データを一挙公開