ENKEI SPORT RC-T5 15inch 7J offset+40mm PCD114.3mm-5H 重量計測結果
第5世代となるENKEIのターマック競技用ホイールであるENKEI SPORT RC-T5の重量計測結果の公開は今回が5回目です。
これまで15インチから18インチまで、それぞれ1回ずつ重量計測結果を投稿してきましたが、今回は15インチサイズ2回目の重量計測結果公開となります。
ENKEI SPORT RC-T5は、歴代のENKEI SPORTのホイール同様に、エンケイ製のホイールでありながら、株式会社アイ・アール・エスから販売されている競技用ホイールです(競技用とされてはいますが、一般道での使用についても全く問題はありません)。
17インチ以上のサイズでは大胆な肉抜きが施されたディスク部を持つデザイン、16インチ以下では前作RC-T4とよく似たデザイン、サイズによって二種類のデザインを使い分けているENKEI RC-T5ですが、今回重量計測結果を公開するのは15インチであるため、前作RC-T4と似たデザインになっています。
株式会社アイ・アール・エスのサイトでは、RC-T5について、「サイズスペック毎にデザインやスポーク数を変えることによってディスク部剛性を最適化。ディスクとリムの高次元な剛性バランスで、強い外力に対しても常に真円を保ち、優れたドライバビリティを提供」、「長年蓄積されてきた各カテゴリーでのフィードバックとCAE解析データを駆使し、コーナリングスピードの向上に伴いリム剛性も強化。理想的な剛性バランスにより性能を損ねない範囲での軽量化も施し、加減速のレスポンスを改善」と記載されています。
このホイールの重量を計測してみたところ、6.15kgになりましたので、重量的には普通のホイールと認定しました。
ENKEI SPORT RC-T5 重量計測結果
15inch 7J offset+40mm PCD114.3mm-5H(鋳造1ピース・MAT製法 ゴムバルブ付き、35gバランスウエイト付き) 6.15kg
今回重量計測結果を公開したENKEI SPORT RC-T5は、ターマック競技用のホイールなので、もう少し軽量なのかと期待していましたが、実際は6kgを超えて普通の重さのホイールになっています。
今回重量計測結果を公開した個体より、リム幅が少し細い6.5Jの個体が5.85kgでしたので、何となく予想出来ていた結果ですが…
ENKEI SPORT RC-T5 15inch 6.5J offset+40mm PCD114.3mm-5H 重量計測結果
ENKEI SPORT RC-T5は、フローフォーミング製法の一つで、「MAT-PROCESS」の進化版である「MAT-DURA FLOW FORMING」を採用することにより、素材強度が大幅に向上し、リムには緻密なメタルフロー(鍛流線)を実現しているそうです。
MAT製法でないホイールに比べれば、薄くて軽量なリムになっているのでしょうが、昨今のグリップ力の高いタイヤに対応するためには、それなりの重量になってしまうということなんでしょうね。
また、中級者向けのラリーでは、舗装路での競技であったとしても、コスト面で負担の大きい大口径Sタイヤを使用させず、レギュレーションでラリータイヤのみに制限しているという話しも聞きます。
そういった使用シーンにおいては、7J幅の15インチターマック用ホイールが、ブレーキキャリパーをダウングレードしたハイパワー4駆へ装着されることになるので、それ相応の強度になっているのだと思うのです。
IRSのサイトの「サイズスペック毎にデザインやスポーク数を変えることによってディスク部剛性を最適化」と言う記載通りの結果なのでしょう。