JWLの刻印がついて無いホイールの問題点
ホイールの安全基準についてまとめた記事を以前投稿したことがあります。
この時は自動車部品ネット通販大手企業が基準に適合しないホイールに「JWL」マークを刻印して販売したというニュースから始め、JWLの刻印は簡単に不正表示できてしまう問題について触れましたが、安全基準のないホイールを使うリスクについては書いていませんでした。
今回は、ホイールの安全基準、中でも一般的なJWLの刻印がないホイールを使用するとどうなるのか?どのような問題があるのかをまとめてみました。
仮にJWLの刻印がついていないホイールを利用しても、いきなり割れたり、歪んだりすることはありません。
実は普通に使えるホイールも多いのです。
例えば、当サイトで重量計測結果を公開したことがあるCOMPOMOTIVE MO5のホイールにはJWLの刻印が付いていませんでした。
このホイールは物凄く重いのですが、その分頑丈で、イギリスで行われたRACラリーに出場したランエボに装着されていたものらしいのです。
重量計測を行った時には、色こそ褪せていましたが、全く問題なく使用できる状態でしたが、
それにもかかわらず長年ラリーショップのガレージの片隅に転がっていた理由は、「車検に通らないから」と聞かされていました。
そうなのです、JWLの刻印が無いホイールは車検に通らないのです。
JWLは保安基準ですから、この刻印がついていないホイールを使用している車両は保安基準を満たしていません。
保安基準を満たしていないということは車検にも通らないということになるのです。
「えぇ?問題なく車検通ったよ」って話もあるみたいなのですが、単に車検検査員がチェックしていなかっただけで、前述の通り保安基準を満たしていないので、検査員が発見すれば確実に車検は通らないのです。
ですので、愛車を車検に出す際は純正ホイールに戻すか、JWLの刻印があると確認でき、かつ車体からはみ出すことのない適正なサイズのタイヤ・ホイールを装着しないとなりません。
特に気を付けたいのは、輸入アルミホイールです。
最近の物であってもJWLの刻印がないホイールが存在しますし、前述の通りCOMPOMOTIVE MO5の様に、古い輸入アルミホイールはJWLの刻印が無いものがかなり多くあるのです。
社外ホイールで車検に出す際は、自分の愛車に装着されているホイールにJWLのマークがあるか、一度確認してみた方が良いですよ。