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アルミホイールは車種によって装着できるサイズが異なります。

 

おまけにカッコ良さを重視したツライチセッティングともなりますと、サイズ選択を間違えれば、車体からはみ出してしまったり、フェンダーやサスペンションに干渉してしまう等のトラブルを招きかねません。

 

社外ホイールを購入する場合は、ホイールメーカーの適応サイズ情報に従って購入するのが一番無難な選択でしょう。

 

それ以上にツライチを目指すとしたら、サイズ選択が非常に重要になってくるのですが、そういった情報がまとめられているわけではないので、探すのには結構骨がおれるのです。

 

当サイトでは、車種ごとに純正ホイールサイズと、主要ホイールブランドにおける適応サイズを纏めていくことにしました。

 

今回で13回目となる当企画の対象車種には、2020年12月に後継モデルのE13型にバトンタッチしたため現行モデルではなくなってしまいましたが、1080kgの軽量ボディに140馬力を発揮するエンジンを搭載、今では稀少な5速マニュアルミッションを選択できたコンパクトスポーツである日産ノートNISMO Sを選んでみました。

 

日産ノートNISMO Sは、独自に型式指定を受けておらず、通常の日産ノートの改造車扱いとなる「E12改」となって点も珍しいですよね。

 

旧日本帝国海軍戦闘機である紫電改みたいでちょっとカッコイイです。

 

さて、この日産ノートNISMO S(DBA-E12改)に使用可能なホイールサイズはどのようなものなのでしょう。

 

日産ノートNISMO S(DBA-E12改)の純正ホイールサイズ

 

先ずは、基準となる日産ノートNISMO S(DBA-E12改)の純正ホイールのサイズを確認してみます。

 

日産ノートNISMO S(DBA-E12改)の純正ホイールのサイズは以下の通りです。

17インチ 7J offset+47mm PCD100mm-4H

因みにハブ径は60mmで、タイヤサイズは205/45R17 ですね。

 

リム幅7Jで、offset+47mmという数値を見ただけの印象ですが、日産ノートNISMO S太いホイールを履く余裕はなさそうな感じもします。

 

日産ノートNISMO S(DBA-E12改)の純正ホイールにおけるハブ接合面から内外両側のリムまでの距離

 

それでは次に、基準となる純正アルミホイールのサイズから、内外のリムがどの位置にあるのかを確認しておきましょう。

 

前述の通り、日産ノートNISMO S(DBA-E12改)の純正ホイールは、リム幅7Jでoffset+47mmです。

 

7Jのリム幅をミリ単位に換算すると、177.8mm(25.4×7)になります。

 

7Jのホイールの場合、リム幅の中心線が、内外のリムから、177.8mmの半分となる88.9mmのところにありますが、ハブ接合面は外リム側に47mmオフセットしているので、ハブから外側のリムまでの距離は88.9-47=41.9mm、逆に内側のリムまでの距離は88.9+47=135.9mmとなります。

 

日産ノートNISMO S(DBA-E12改)の純正ホイールのサイズから、装着に支障がないセイフティサイズを導き出すとしたら、ハブ接合面から外側に41.9mm、内側に135.9mmの範囲に収まるホイールサイズならば、装着に関して何ら問題はないと判断できますね。

 

加えて、大抵の国産車の場合は、太さ8-10mm位はあると思われるタイヤチェーンを取り付けたとしても、特に問題が起きないよう純正ホイールのサイズは設定されているため、タイヤチェーンの太さ分くらい外に出る範囲に収まるサイズならば、まず問題が起きない「セイフティサイズ」と言えると思います。

 

それでは、上記を踏まえて日産ノートNISMO S(DBA-E12改)用の社外ホイールのサイズを見ていきましょう。

 

※2021年10月1日時点の情報です

 

日産ノートNISMO S(DBA-E12改)用社外ホイールのサイズ

 

ホイールメーカーを代表して、鍛造ホイールの代名詞とも言うべきRAYSと、鋳造ホイールの代表ENKEIの製品の中から、スポーツホイールと思われるブランドの適応サイズ情報を見て、日産ノートNISMO S(DBA-E12改)用のものをピックアップしてみました(ENKEIもRAYSも日産ノートNISMO S(DBA-E12改)でデータを抽出)。

 

付記されている注記の意味は以下の通りです。

 

RAYSホイールの注記は、

* はフェンダーから突出及び干渉するおそれがあることを意味しています。

**はフェンダーから突出するので、装着には十分注意する必要があることを意味しています。

 

ENKEIホイールの注記は、

Cr.フェンダーからの突出に注意する必要があることを意味しています

 

RAYSもENKEIも、注記の後のFはフロント側、Rはリア側を意味しています。

また、これら注記は、車高やキャンバー角の設定など、全て純正設定を前提としてつけられていると思われます。

 

RAYSは、以下の様な注釈を入れてマッチング情報を公開しています。

「マッチングリストに記載の、各車種マッチングサイズや各サイズ対応車種につきましては、各車両装着想定に基づくサイズで、法令で定められた車検・点検に合格保証するものではございません。また、車両誤差や装着タイヤメーカー、サイズにより装着サイズも変化致します。あくまで参考サイズとお考えください。尚、タイヤを装着する前に必ずホイール単体にて実車テストとして仮当てをし、ブレーキキャリパー、タイロッド、ダストカバー等への接触がないことを確認してください。実際のご購入・装着に関しましては、お近くのプロショップへご相談くださいますようお願い致します。

同様に、サイト内に出てくる装着ギャラリー掲載写真の車両は、ローダウン・スペーサー挿入・オーバーフェンダー化等、足回りや車両に変更を施している場合や、日本国外の装着例も含まれていますので、必ずしもマッチング対象車種例と整合していない場合がございます。予めご了承ください。」

 

ENKEIも注意喚起のため、似た様な文章をサイト内に記載しています。

 

今回はRAYSとENKEIのスポーツホイールでは、15インチから17インチまでで、下記18サイズが日産ノートNISMO S(DBA-E12改)用として明記されていました。

 

サイズの後ろの赤字の数値は、日産ノートNISMO S(DBA-E12改)の17インチ純正ホイールと比較して、どれだけ表リムが外に出るかを表しています。

 

日産ノートNISMO S(DBA-E12改)の純正サイズと同じならば0mm、オフセットが同じで純正ホイールより0.5j太いならば、1インチ25.4mmの半分の12.7mm表裏外に出るので、表リムだけでみればその半分の6.35mm外にでることになります。

 

01.15inch 6J offset+41mm PCD100mm-4H -4.7mm

RAYS TE37 SONIC SL :*R

RAYS TE37 SONIC :*R

 

02.15inch 6.5J offset+36mm PCD100mm-4H 4.65mm

RAYS TE37 SONIC :*F**R

 

03.15inch 7J offset+35mm PCD100mm-4H 12.0mm

RAYS TE37 SONIC :**F**R

 

04.16inch 6J offset+42mm PCD100mm-4H -3.7mm

RAYS TE37 SONIC :*R

 

05.16inch 6.5J offset+47mm PCD100mm-4H -6.35mm

RAYS TE37 SONIC SL :*R

RAYS 57C6 UNLIMIT EDITION :*F*R

RAYS 57C6 TIME ATTACK EDITION :*F*R

 

06.16inch 6.5J offset+45mm PCD100mm-4H -4.35mm

RAYS TE37 SONIC :*R

RAYS CE28 CLUB RACER :*R

 

07.16inch 6.5J offset+44mm PCD100mm-4H -3.35mm

RAYS 57XTREME REVLIMIT EDITION :注記無

 

08.16inch 6.5J offset+38mm PCD100mm-4H 2.65mm

RAYS TE37 SONIC :**F**R

 

09.16inch 7J offset+48mm PCD100mm-4H -1.0mm

RAYS TE37 SONIC :*R

 

10.16inch 7J offset+42mm PCD100mm-4H 5.0mm

RAYS CE28 CLUB RACER :*F**R

 

11.16inch 7J offset+35mm PCD100mm-4H 12.0mm

RAYS TE37 SONIC :*R

 

12.17inch 7J offset+45mm PCD100mm-4H 2.0mm

ENKEI Performance Line PF09 :注記無

ENKEI Performance Line PF05 :注記無

ENKEI Performance Line PF01 :注記無

RAYS TE37 SAGA :**R

RAYS 57C6 TIME ATTACK EDITION :*R

 

13.17inch 7J offset+44mm PCD100mm-4H 3.0mm

RAYS 57C6 UNLIMIT EDITION :*F**R

 

14.17inch 7J offset+43mm PCD100mm-4H 4.0mm

ENKEI Racing RPF1 :注記無

 

15.17inch 7J offset+42mm PCD100mm-4H 5.0mm

ENKEI Performance Line PFM1 :注記無

RAYS ZE40 :*F**R

RAYS 57Transcend :*F**R

 

16.17inch 7J offset+38mm PCD100mm-4H 9.0mm

ENKEI Performance Line PF01 :Cr.F

 

17.17inch 7J offset+37mm PCD100mm-4H 10.0mm

ENKEI Sport RC-T5 :注記無

 

18.17inch 7J offset+35mm PCD100mm-4H 12.0mm

ENKEI Racing RPF1 :注記無

 

さて、これらの情報をもとに日産ノートNISMO S(DBA-E12改)のツライチサイズを検証することになるのですが、RAYSのブランドでは純正サイズ比で3.35mm内側に表リムが引っ込むRAYS 57XTREME REVLIMIT EDITIONだけが唯一注記がついていませんが、それ以外のブランドのサイズでは殆ど何等かの注記がついています。

 

注目すべきは純正ホイールよりも表リムが引っ込んだサイズ設定であっても、RAYS 57XTREME REVLIMIT EDITION以外はリア側に突出の恐れありの注記が付いているのです。

 

対して、ENKEIは、純正ホイール比で9mm表リムが外に出るENKEI Performance Line PF01だけにフロント側に突出の恐れがあるとの注記がついています。

 

純正ホイールよりセイフティサイズでも突出の注記が付くRAYSと、9mm表リムが出るサイズ以外は注記が付かないENKEIどちらの情報を信じれば良いのでしょうか?

 

おまけに同じサイズのホイールを前後に履くと、RAYSはリア側が突出するとしているのに対し、ENKEIはフロント側が突出するとしています。

 

この点も真逆になっているのです。

 

2社の適応サイズ情報でこれだけ整合性が無いとは…

 

この状況だと日産ノートNISMO S(DBA-E12改)に履かせてツライチとなるホイールのサイズを明らかにするのはちょっと無理があると思います。

 

今回は残念ながら、日産ノートNISMO S(DBA-E12改)のツライチサイズは、「特定できず」とせざるを得ないですね。

 

最後に一点気になっているのは、日産ノートNISMO S(DBA-E12改)の純正ホイールにタイヤチェーンを巻くことができるのかと言うことです。

 

前述の通り、大抵の国産車の場合は、太さ8-10mm位はあると思われるタイヤチェーンを取り付けたとしても、特に問題が起きないようサイズ設定されているのですが、突出の恐れのあるという注記が少ないエンケイのホイールでも、純正比で9mm表リムが外に出るとされるENKEI Performance Line PF01に注記が付いてしまっているのです。

 

このことから、純正ホイールに8-10mmのタイヤチェーンを装着するとチェーン部分がフェンダーから突出してしまうことになると予想されます。

 

そもそも日産ノートNISMO S(DBA-E12改)は、コンパクトカーである普通の日産ノートがベースですから、本来履けるホイールも通常の日産ノートと同じサイズが適正なのかもしれません。

 

冒頭、「リム幅7Jで、offset+47mmという数値を見ただけの印象ですが、日産ノートNISMO S太いホイールを履く余裕はなさそうな感じもします」という感想を述べましたが、もしかすると、ベースの通常版ノートを改造車扱いとしてまでチューンした日産ノートNISMO S(DBA-E12改)の純正ホイールは、純正ホイールにも関わらず既にツライチギリギリサイズであるのかもしれないと考えています。

 

日産ノートNISMO S(DBA-E12改)に履かせるホイールを選ぶ際は、タイヤショップによく相談した方がよさそうです。

 

※注釈

「ここに記載したホイールサイズ情報は、車両の個体差によってははみ出るリスクのあるものも含まれています。当サイトでは、そのサイズのホイールの装着を推奨するものではないことをお断りしておきます。」

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