ホイールウォッチング レアな車のホイール画像集 Vol.17 トヨタ カローラWR-Car(プロトタイプ)

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ホェールウォッチングじゃなくて、ホイールウォッチングです。

レアな車に装着されているホイールは、車同様にレアなホイールなので、街中で見かけたらそれらを撮影し、順次画像をアップしていく企画です。

WRC RALLY CAR 特別展示 概要

 

しばらく続いていますが、第17回も東京青海にあるTOYOTA MEGA WEB内HISTORY GARAGEで、「WRC Rally Car 特別展示 –WRCを席巻した日本車-」(2019年1月16日-4月14日)に展示されていた車両を取り上げています。今回は欧州版トヨタカローラハッチバックのボディを纏い、1998年からWRCに参戦したトヨタカローラWRCのプロトタイプであるCorolla WR-Car (prototype)です。トヨタ カローラWR-Car(プロトタイプ)

 

1995年の車両違反によりトヨタが出場停止処分となっている間、WRCのレギュレーションは、グループAからWRカーに移行しました。5000台の車両生産を義務付けられたグループAレギュレーションから解放されたことにより、WRC復帰に向けてトヨタが選択したのは、欧州版カローラ3ドアハッチバックのボディに、ST165から205まで3代にわたって熟成した3S-GTエンジンと4WDシステムを組み込んだカローラWRCだったのです。

今回撮影したTOYOTA Corolla WR-Car (prototype)は、トヨタがWRCに本格復帰するために1997年作成したプロトタイプの車両のようです。このプロトタイプをベースに、1998年のフィンランドでトヨタはWRCに復帰を果たしました。

カローラWRCは、熟成されたエンジンと駆動系だけてなく、ST205で苦しんだ市販車由来のスーパーストラットから解放され、カローラハッチバックの小さく取り回しの良いボディを得て敵無しとも思われましたが、トヨタが参加していなかった2年の間ライバルたちのマシンも熟成していたため、1998年はドライバースとのダブルタイトルも獲得した三菱に次いで2位。1999年に漸くマニュファクチャラーズタイトルを奪還します。

トヨタ カローラWR-Car(プロトタイプ)前輪

 

トヨタ カローラWR-Car(プロトタイプ)後輪

 

ST165、185時代はOZのホイールを履いていましたが、今回撮影したCorolla WR-Car (prototype)には、SPEEDLINE製のホイールが装着されています。このプロトタイプが元となったカローラWRCも白いSPEEDLINE製ホイールを履いていますね。SPEEDLINE製ホイールと言えばスバルを思い出しますが、この時代は逆にスバルがOZを履いていましたので、トヨタと入れ替わっているのですね。

このSPEEDLINE製ホイールに装着されているターマック用タイヤには20/65-18という表示が読み取れますのでホイールサイズは18インチです。興味深いのはリムのSPEEDLINEの文字が刻印ではなく、盛り上がっていることから、鍛造ではなく鋳造ホイールである可能性が高いと思われるのです。

おまけにブレーキのサイズが小さく、ホイールとの隙間が大きいので、グラベルセッティングの車両にターマック用ホイールを履かせているのでしょうね。

Gr.A TOYOTA CELICA GT-Four ST185/ST20型同様Corolla WR-Car (prototype)のホイールも4穴となっています。撮影する際力が入ったため、ちょっとゲージが動いてしまったのですが、このホイールのPCDは114.3mm-4Hでした。

トヨタ カローラWR-Car(プロトタイプ)PCD

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